飽和脂肪酸とか不飽和脂肪酸とか、あまり聞きなれない方もいらっしゃると思いますが、どのようなものなんでしょうか。
2つの違いやどんな脂肪なのかご紹介いたします。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸ってどこが違うの
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸というと何となく難しいように感じますが、簡単にいうと体内に取り込まれたときに溶けるか溶けないかという違いがあります。
飽和とは溶けて蓄積する、不飽和とは溶けて体外に排出されやすいと考えておけば間違いないです。
飽和脂肪酸は、動物性の油で、例えば牛や豚などの脂の部分になります。牛や豚などは、体温が人より高いので、お肉として人に食べられるとその脂肪が血液中で溶けずに残ってしまいます。これが、人の脂肪の原因となり、中性脂肪やコレステロール値が高くなるのです。牛や豚などの肉類の脂は血液中で溶けず、対外にも排出されにくいのでどんどん溜まっていってコレステロール値も上がります。
逆に不飽和脂肪酸は、植物や魚などの脂になります。人よりも温度が低い為、人の体の中に入っても溶け残ることはありません。それどころか、コレステロール値を下げる働きもあるのです。
DHAとEPAは魚の脂ですから、不飽和脂肪酸ということになります。不飽和脂肪酸は、血流をサラサラにしてくれるので人の体にとってはいいことがたくさんあります。血液がサラサラになると元々あった飽和脂肪酸も体外に排出してくれますのでDHAとEPAは健康的なんです。
スポンサーリンク
健康に良いのは飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸どっち
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸はどちらも脂だという事は判りましたが、健康に本当に良いのはどちらなんでしょうか。
飽和脂肪酸は、牛や豚などを食べると血中に入る脂肪になります。この脂肪は血中に入りエネルギーとして細胞が消費することがありますがほとんど皮下脂肪になります。何かあったときの栄養源として備蓄されるのです。必ずしも飽和脂肪酸が無駄で必要ないものというわけではありません。
欠点は、余分に摂りすぎた分が中性脂肪となり、コレステロールの値がアップしてしまいます。血液の中は、飽和脂肪酸が多い事で流れが悪くなりドロドロになってしまうのです。血液がドロドロになると様々な場所に不調が起こります。
例えば、腸の働きが悪くなり便秘になったり、人によっては血流が悪くて睡眠不足になるケースもあるのです。基礎代謝が落ち肥満になりやすく脂肪燃焼もしにくくなるとして、健康を意識するのであれば取りすぎには注意すべき脂です。
健康のために毎日でも取りたいのは不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は、食べると血液の流れを良くしてくれます。血液の中に溜まっている老廃物をどんどん体外に排出してくれ、疲労回復には良いと言われているのです。
特に不飽和脂肪酸の中でもDHAは優秀で記憶力の向上、視力工場、精神安定、美肌効果など様々な効果が期待されています。血流改善により便秘が治り頭痛が無くなり、肩こりや腰痛も良くなったという人もいます。また、疲労回復が早いので寝起きが良くなる人もいるのです。
不飽和脂肪酸の特徴として、体の中にある飽和脂肪酸を除去する働きもあります。これにより体の不調の原因である血液ドロドロをサラサラに変えることが可能なんです。
牛や豚の脂である飽和脂肪酸が血液中に溜まっているとドロドロの状態です。その状態を魚の脂であるDHAとEPAが改善してくれるのですからすごいです。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は同じ油ではありますが全然違います。
人は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸なら、不飽和脂肪酸をより多くとった方が健康になれるのです。飽和脂肪酸は、血や肉を作りますが、量が多ければ脂肪になるだけです。しかし、不飽和脂肪酸のDHAとEPAは、様々な内臓を動かし、血液サラサラにして健康向上に役立ってくれます。
現在問題なのは、飽和脂肪酸の摂取量が多い食生活になってしまっていること。
昔から日本人は肉よりも魚を食べた方が健康でいられると言われてきましたが、それは飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の為だったのです。
せっかく食べるなら健康に良くない食べ物よりも良いものが良いです。不飽和脂肪酸がたっぷりと入っている青魚などをたくさん食べるようにされてみてください。